2011年9月6日火曜日

木頭夏期スタディツアー


木頭スタディツアー/インターンシップReport

2011木頭スタディツアー/インターンシップは、トヨタ財団地域社会プログラムの” fair tourism(=都市と田舎の対等な関係性と「地域の教育力」を資源とする事業の試行プロジェクト)”に基づき実施されています。

今年は、原子力災害による放射能汚染が首都圏にまで広がり、幼い子どもたちを最優先に考える家族の方々も多く来られました。木頭の人と自然にふれ、様々なことを感じて帰られたと思います。

7/15~24:東京から大人2名、子ども2名
7/16~18:京都から院生1名
8/  5~  7:神戸・自然観察団体からリーダー7名(ひょうご自然教室
8/  9~10:横浜から母と子2名
8/11~12:関西のNGOから大人6名(関西NGO大学
8/14~18:東京から2家族(大人4名、乳児1名、幼児2名)
8/20~23:神戸・自然観察団体から子ども15名、リーダー10名ひょうご自然教室
8/22~30:横浜から大学生1名(明治学院大インターンシップ)
8/26~28:奈良、兵庫、大阪から大人4名オーガニッククロッシング/たねの交換会のメンバー)


また、明治学院大学とのインターンシップ協定を締結し、国際学部の学生さんが1名、研修に来られました。


【インターンシップの内容


*インターンを終えての小早川朋子さん(明治学院大学国際学部3年)の感想
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気が付けば今日が木頭で過ごす最後の夜となってしまいました。
とっても中身の濃い8日間でした。

太布織との出会いから始まり、小水力発電や林業、(株)きとうむら、NPO里業ランド、

おららの炭小屋、結遊館、NPO剣山クラブなどの様々な活動を学ばせていただきました。
その都度、それに関わる方々との素敵な出会いがありました。
また、宿泊では5件のお宅にお世話になりました。

ここに暮らす人々は変化を恐れず前へ進む力を持っていました。
語る言葉には苦労を乗り越えてきた重みがありました。
木頭に流れる空気は私の心を温めてくれました。

ここに来て一番変わったのは山に対する感じ方。
木がたくさん生えていることが良いことだとは限らない。
遠くから見ていたらわからないけれど、土が悲鳴を上げていました。

日本が向き合わなければいけない問題の多くがここに集まっているように思いました。
ここで学んだ一つ一つのことが何かのきっかけとなり、
私の中でつなぎ合わせていけたら、そして私から周りへ広げていけたらいいなと思います。
私には、まだまだ学びが必要なのだと痛感しました。

最後になりましたが、木頭のみなさま本当にありがとうございました。

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木頭(那賀奥)でのプロジェクトを、10月下旬「朝日ニュースター」で放送予定
タイトル:「書を捨てよ、街を出よう〜田舎暮らしのススメ」

Let's throw away the book and leaving the city.
◉ 概要:「持続可能な社会の構築」とよく言われるが、発電システム(および高圧送電線)や上下水道施設、
都市ガス、ゴミ処分施設など巨大なインフラ網に支えられている都会では到底、実現不可能というのが
正直な話である。これも人口の一極集中がもたらす、いわば都市の"ブラックホール"(=あらゆるモノを飲
み込んで巨大化している)化が根本要因と考えられる。一方、田舎にはダム、ゴミ処分場、原発など、地
域にとっては「負の遺産」を都会との間の相互依存関係(もたれあいの悪循環)で受入れざるを得ない
仕組みが巧妙に作られて来た。また、農林漁業以外の仕事を求めて、高等教育を受けるため若者は街
に出て行く。そうして水、食、コミュニティを支える担い手を失い、田舎の過疎化は進んで来た。
しかし、3.11を契機にその流れが変わりつつある。何が本当に必要なことなのか。都会では失われた
ものを四国の山里を例に考えてみたいと思う。
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スタディツアー/インターンシップは、団体(グループ)単位で対応しております。
お問い合わせは、こちらまで。