2017年2月1日水曜日

鶴亀算と行列

土曜日は学校が休みでクラブ活動でもしているのだろうと、前職場に行ってみた。
すると駐車場には多くの車。中学校の制服採寸と懇談、高校は某運動部の試合。教職員は全員出勤だった。そこで元同僚らとあちこちで話をした。その中で「今、数学で行列は教えない」という"最新"情報を耳にする。

確かに・・・学習指(数学)

次の日、友人が連載している雑誌(「牛刀割鶏:現象を数学で表すこと」 松谷茂樹)で鶴亀算と線形代数の記事を読む。

行列の基本変形:
  • 2つの行を入れ替える
  • 1つの行をa倍する(a≠0)
  • 1つの行をa倍して他の行に足す
これらの操作を繰り返すことで連立方程式の解が求まる。
つまり、鶴亀算の本質が行列の対角化の操作ということになる。

われわれは抽象化することでより機能的な思考方法を手に入れることができる。
簡単な基本原理から複雑系を読み解き前に進む。
あるいは、複雑系からより普遍的な原理を見出し、他へ応用する。

鶴亀算や出題パターン毎の解法の暗記だけの教育はもう限界に来ている。
既存の枠にハマらない、ハメない、より自由な思考が可能となりますように・・・。

http://www.gensu.co.jp/gekkan_print.cgi?date=201702